好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️
「どんな顔、ってにっこり笑えば良いのよ。
あんた里中の彼女になったんだから」
「えぇーっ⁉︎
まあ、そうかもだけどさ」
笑顔って言われても…
「…こんな感じ?」
縡ちゃんに満面の笑みを向けると。
「うわ、こりゃ里中もドン引きするわ」
縡ちゃんは苦笑いで右手をひらひらと振った。
「ちょっと何それー!
酷ーいっ!」
頬をむうっと膨らますと。
その頬を左手の人差し指で突きながら縡ちゃんは“良い?”と諭した。
「そんな全開に笑顔にならなくて良いから。
もっと自然に、ふんわりと、出来無いの?」
「……。」
そんな事言われても…。
ぎくしゃくしちゃうんだもん。
だって、棚から牡丹餅でずっと好きだった里中の彼女になれたんだから。
あまりに突然過ぎて心の準備がまだ出来ていない。