好きにさせてよ!❤️一途女子VSクーデレ男子❤️
「じゃ」
里中は短くそう言うと、あたしの小指に自分の小指をちょんと触れさせた。
「これで、約束ね」
その仕草ににカッと頬が熱くなる。
何それ、何それ、何それ!
可愛過ぎる、嬉し過ぎる!
これ、本当に現実? 夢じゃないよね?
固まったままのあたしを置いて里中は教室を出て行ってしまった。
はっ…!
我に返った時には縡ちゃんがにやにやしながら駆け寄って来ていて。
「ちょっと羽華ー。
今の何よー!」
「…指切り」
「んなの、見れば分かるわよ!
あたしが聞いてるのはそんな事じゃなくて」
「一緒に帰る、約束した…」
脳内ピンクでぽうっとしたままのあたしに、
「良かったじゃん!」
素直にそれを喜んでくれる縡ちゃん。