溺愛CEOといきなり新婚生活!?

「ATSって、こんなかわいい子が揃ってるの?」
「私はそうでもないですけど、みんなはいつもおしゃれでキラキラしてて、雑誌のスナップにも載ったりしてます」
「でも、俺は花澄ちゃんが一番かわいいと思うけど」
「……ありがとうございます」

 あぁ、苦手なタイプだ。悪い人じゃないと思うけど、圧がすごい。強引なペースに巻き込まれて気分がいい人とそうではない人がいて……。


「ぶっちゃけ、男の中だったら誰がタイプ?」
「えっと……」

 自分だと答えてほしそうな、爛々とした瞳に押されてしまいそうだ。何とも思ってないのに、ノリで答えていいものなのか、正解が分からずに言い淀んだ。
 テーブルを挟んだ向かい側に、同僚を交えた三人で楽しそうに談笑する永井さんがいる。

 ふと目が合って、逸らし方もわからずに見つめていたら、彼がおもむろに腰を上げて隣にやってきた。


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