溺愛CEOといきなり新婚生活!?


【そんなすごい人が相手なら、何も心配はいらないね。噛み合わないと思うのもそれだけの人が相手なら納得したよ。時間が解決してくれるだろうから、俺は何も心配してないよ】

 そういうことじゃない。
 雅哉さんの頼みごとだから、仕方なく折れてのんだだけ。だけど、無理なものは無理。
 どうして分かってくれないのかと苛立ち、吐き出したため息は深くて重い。


【もういいです。どうなっても知りませんからね】

 感情のまま、投げやりになって送ったメッセージには数秒経ってから既読がついた。
 そして、携帯の画面が着信に切り替わり、雅哉さんの名前が表示された。


《花澄? ごめん、怒らせたみたいで》

 みたいで、じゃないわよ。私を一体なんだと思っているの?



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