溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「梓、俺も……今夜から我慢しなくてもいい?」
「何を?」
そっと歩みを進め、そのままベッドに下ろす。
座っている彼女を押し倒し、両腕で取り囲むように見降ろした。
「可愛くてたまらない。俺以外に酔った顔は見せたくない」
「……どうして?」
わかってないんだね、本当に。
ゆっくり顔を近づけて、彼女の耳元へ。
綺麗なパールのピアスが着いた耳たぶに、小さくキスを落とした。
「抱きたくなるから」
「っ……!!」
首筋に唇を這わせ、髪に指を通し、立ち上るような彼女の香りに満たされていく。
見つめあったらなんだか照れてしまって、お互いに笑みを浮かべたけれど、絡む視線にすぐに熱が灯って……。
「もう離したくない……愛してるよ、梓」
初めてキスをした彼女の唇を何度も食んで、漏れる吐息すら愛しくて。
彼女の背中に手を回し、ワンピースのファスナーをそっと下ろした。
― fin ―