溺愛CEOといきなり新婚生活!?
「あの……永井さんと暮らすようになって、やっと一週間が過ぎたところなんですけど」
「うん」
「どうして私が好きなんですか?」
言ってから、なんて質問をしたのかと我に返って、恥ずかしくなる。
それに伴って赤くなった頬を隠そうとしたのに、永井さんの大きな手のひらで包み込まれてしまって、俯いたり背けたりして隠すこともできなくなった。
「かわいいから」
「っ……」
自分から聞いたくせに優しくもいたずらな笑顔で見つめられると、ますます頬が熱くなる。
「料理が上手で、気遣いもできる素敵な子だなぁって思うけど」
曖昧に会話を切って、彼はまじまじと私を見つめてきた。
「小泉先輩を一途に想ってるところが、一番俺は惹かれるよ。欲しくて欲しくて、たまらない」
「私は……雅哉さんと結婚しますから」
永井さんは不敵な笑みを浮かべると私の頬から手を放した。