一夜の。
ほしいのは真実
丁度 その頃に k社を訪れる事になった。
秘書である有馬ちゃんは 今回は連れて行かない。
だって俺の前で イチャイチャ話でもされたら 俺は多分普通じゃいられなくなる。
あの日から どんなに食事に誘っても キスをしようとしても 有馬ちゃんは俺を拒否するようになった。
ローズピンクの指輪は外していてくれるけど 業務終了時間になると つけてさっさと帰ってしまう。
「こんにちは。お待ちしておりました。」
k社に着くと 出迎えてくれたのは 俺が会いたかった今野だった。
今野は 俺と年齢はさほど変わらないように見える。