一夜の。

夜明け


クロバ ユウside


昨夜は有馬ちゃんが俺をベッドに寝かせるといってなかなか寝てくれない。


仕方ないから、言うことをきいて
ベッドに入った。


有馬ちゃんの寝息がリビングから聴こえてきたころに


ソッとベッドに運んだ。


有馬ちゃん。スッピンだ。
いつもより幼く見える。秘書の時の有馬ちゃんもクールでもちろん好きだけど

秘書の仮面をはがした今の有馬ちゃんも好き。


この1週間俺は 取引先との長期契約を結ぶため歩き回った。

夜まで資料をつくり、その資料を持って
取引先へ足を運んだ。

長い先まで契約を結べば この会社は安定する。

もちろん、最近から取引を始めた会社は うちを信用してるわけじゃないし なかなか納得してもらえない。


1つでも多くの会社を長い期間契約することで 親父は少しは安心してくれるんじゃないか。


会社にとって とっても大きな成績を残した。

でも親父がこれで納得すると決まったわけじゃない。


明日が1番の大仕事だ。

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