一夜の。


「聞こえた?よね。」


俺は恐る恐る有馬ちゃんに尋ねた。


有馬ちゃんは顔を真っ赤にしたまま


「朝から冗談言わないでください。

完全に油断してました。」


有馬ちゃんは、軽く咳払いをした。


そうだ。いつもだったら
そんなセリフ、軽くあしらって無視される。


ガード貼ってたんだ。





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