一夜の。


「この後 食事にでもどうだ?」


親父からそう誘ってくれるのは初めてだ。


「いや、今日はいいよ。

この1週間、通常業務ほったらかしにしているから うちの敏腕秘書が流石に苦しんでいるよ。」


「はは。有馬くんか。それは怖いな。」



ちょうど親父の携帯がなり、俺は席を外した。



そろそろ有馬ちゃんが出勤する時間だ。

急いで車を走らせ、自分の会社に着いたのは
12時ジャスト。


よし。


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