一夜の。
バン!
勢いあまって 社長室のドアが大きな音を鳴らして開いた。
中にいる有馬ちゃんは 肩をビクンと揺らし驚いている。
あぁ。可愛い。
「好きだ。ミク。」
「ちょ、社長?」
俺は有馬ちゃんを抱きしめた。
有馬ちゃんが潰れてしまいそうなくらい。
「ぃいたいです。」
「うん。我慢して。」
いい匂い。やば。制御できない。
「____!んー!」
そして噛みつくようなキスをした。
好きって伝わればいい。俺がどれだけ有馬ちゃんの事好きなのか。
自覚して有馬ちゃん、俺はこんなに本気なんだよ。
口で言っても 有馬ちゃんは冗談だとかわすから
俺はこうやって伝える。
「待って?///社長。」
「待てないよ。」
その時、カクンと有馬ちゃんの膝が折れ。
そのまま俺に身体を預けるような体制になった。
「はぁ、はぁはぁ。もうバカ!」
有馬ちゃんの息が荒れている。
あぁ酸欠?
「ぁ。ごめん。つい。水持ってくるね。」
俺は有馬ちゃんをイスに座らせて そのまま立ち上がろうとしたけれど
有馬ちゃんがそれをさせなかった。
俺のスーツの裾をちょんっと握る。