一夜の。


忘れさせてくださいって。

それって。

どういう?


「有馬ちゃん?」


俺は人気のない駐車スペースにいったん車を停める。


「どういう意味…ぅわ……。」



「…ん。」


有馬ちゃんは 俺のネクタイを握り


俺はそのまま倒れこむ形で


有馬ちゃんの唇に重なった。



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