一夜の。
「本当にいいの?」
なるべく近くて なるべく綺麗なホテルを選んで 1番高級な部屋を選んだ。
さっきは有馬ちゃんにされるがままだった俺も 流石にココまでリードされるわけにはいかない。
「聞かないでください。社長。」
今にも泣き崩れそうな有馬ちゃんをベッドに押し倒す。
そして緩めたネクタイを 有馬ちゃんの目に巻いた。
「え、社長?」
「俺をあいつの代わりにしていいよ。
あいつの事を思い出しながら そして忘ればいい。」