一夜の。


「本当にいいの?」


なるべく近くて なるべく綺麗なホテルを選んで 1番高級な部屋を選んだ。


さっきは有馬ちゃんにされるがままだった俺も 流石にココまでリードされるわけにはいかない。



「聞かないでください。社長。」


今にも泣き崩れそうな有馬ちゃんをベッドに押し倒す。


そして緩めたネクタイを 有馬ちゃんの目に巻いた。


「え、社長?」


「俺をあいつの代わりにしていいよ。

あいつの事を思い出しながら そして忘ればいい。」



< 19 / 161 >

この作品をシェア

pagetop