一夜の。
「まぁ 私も昨日の社長との時間は凄く楽しめましたけど。」
有馬ちゃんはまた俺の大好きな笑顔を見せた。
あー。本当に可愛い。
この表情 俺が独り占めにしたいくらいだ。
「え、じゃぁ….。」
「ただ昨日の予定を見送ったのは社長の勝手なご判断です。
私はいつも通り 業務終了後 社長を残してでも帰りますので。」
そんなのあんまりだ。
確かに俺が昨日の予定を崩してしまったけど
有馬ちゃんも俺を見捨てるなんて。