一夜の。
「私だけが余裕ないんだな。って思っただけです。」
あぁ。そんなこと。
そんな事 普段の有馬ちゃんだったら絶対言わない。
こんな可愛い表情だって見れない。
「そんな事無いよ。俺だって余裕ない。」
「そんなの嘘です。
社長は女性に慣れてますもんね。
私の心を自由に弄ぶ事だってできるんですよね。」
あらあら。本格的に不機嫌だ。
有馬ちゃんには悪いけど、俺はこんな年相応の表情とか反応をしてくれる方が楽しい。