一夜の。


「冗談なんかじゃないよ。


有馬ちゃんの事 俺 本気だから。」


有馬ちゃんの目から逸らさない。


俺の本気が伝わればいい。



「….....。」


有馬ちゃんは顔を伏せたまま


しばらく黙ったまま顔をあげない。



その間 俺も何も言わない。



「あの後の事 お話します。


…その代わり、私をしっかり慰めて下さいよ?」


有馬ちゃんは早くも泣きそうな表情だ。



「わかった。話、聞かせて。」





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