一夜の。


「私 彼の家庭はズタボロなんだと思ってました。

だから彼は私を求めるんだと。


でも、違ってたんです。

彼の持ってる家庭は一般的で

子供に向ける視線は立派な父親でした。


私は単純に息抜きの相手くらいにしか無かったんです。


子育てと仕事を完璧に両立出来る人なんていません。


人間。どっかでハメを外せる場所がないと
いつか壊れてしまうんです。


彼の羽を伸ばしてあげられる場所が


私との関係だったんだとおもいます。」




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