愛しかた
「・・・優星はアイツの好みそのものだからさ。そんな君をアイツがほっとく訳無いなと思って」
「京真さんてそうゆう方なんですか?」
「まぁ少なくとも俺の知るアイツはね」

浅野さんて面倒臭さい人なんだ。
こんな危ない会話までして何を知りたいんだろう。

「だから私と関係持ってると思ったんですか?」
「まぁそれもあるかな」
「も?」
「俺と京真の関係を知ってから俺を警戒し始めたから。なんとなくね」

それ気付いてたんですか。まぁちょっとあからさまでしたかね、私。

展示場のフロアに着いて二人で降りると、割と遅い時間だからか来場客はまばらだった。

「・・・まぁ、警戒はしましたし、今もしています」
「へぇ?」

時計周りに歩幅を合わせて歩く。
こんな会話の中ではどの絵にも関心は持てない。

「・・・続けるんですか?この会話」
「勿論」
「性格、良くないんですね。ちょっとショックです」
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