愛しかた
諦めて浩典の影から出ると、キラキラとしたオーラを纏ったお三方がこっちへと向かって来ていた。

三人とも何かを含んだような眩く冷たい笑顔を浮かべている。

「優星ちゃん、探したよ」
「え?あれ?綺星ちゃん出津さんと一緒だったの?それに浅野さんまで?」

頑張って平然を装い、今気づいたと言わんばかりの台詞を吐いてみる。

「そうなの。京真さん来れないって言っていたんだけど、お仕事が早く終わったみたいで、偶々一緒だった浅野さんと来たんだって」
「そうなんだ。こんにちは、出津さん、浅野さん」

浅野さん、この前のこと二人に言ったのかな。

それより浩典を二人に紹介したほうがいいのかな?面識があるのかすらわからず、縋るような目で綺星ちゃんを見れば、綺星ちゃんは笑顔で頷き、その意図をちゃんとわかってくれたように紹介を始めた。

「こうしてお話するのは初めてですよね。世良浩典です」

三人がそれぞれ名刺交換をするのを見て、ネットワークと言うのはきっとこんな風に出来上がっていくんだなと、妙な納得感を得た。
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