輝赤精マヤ
「良いお天気ね」


「晴れてる間に山を越えましょう」


「そんなすぐには無理だ」


「なぜ?ロン?」


「いつ追っ手が来るかわからない」


「こんなところにまで来るとは思えないわ」


「相手が相手だ。油断ならねえ」


「ねえシンさん。お話しましょうよ?」


「…」


「ごめんなさい。シンは人見知りで…なれたらもっと話すと思うんだけど…」


「なにか来る!」


「シン?」


「無視してた訳じゃない」


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