輝赤精マヤ
「皆さま。私はこの国の第一王女ララでございます」


「同じく、第二王女マヤでございます」


「第三王女リリでございます」


<それでは、発表致します>


٠٠٠これで決まるんだ٠٠٠


<第二王女マヤ姫>


なぜ?

なぜ私なのです?

お姉様がいるのになぜ?


<ワー>


「ちょっと待って下さい!なぜ私なのです!」


「というと…」


「私なんかよりお姉様のほうが…」


「マヤ!これは国が決めたこと、だから仕方のないことよ…」


仕方のないこと。

そう仕方ない。


「申し訳ありませんでした。
第二王女マヤ。慎んで命をお受けします」
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