【完】触れたいのはキミの鼓動
『キライ』


その背中が、そう言ってオレを拒絶したみたいで。
オレは、自棄になって、その子達の誘いを断わる事なく、席を立った。


キミには分からない。
自分がどれだけ素敵かって事。
キミは気付かない。
皆がどれだけキミを好きなのか。
キミは知らない。
オレがキミを本気で好きだっていう事を。


何時になったら届くかな?
もしかしたら、一生届かない、かも?


それでも、オレは小桜が好き。ごちゃまぜの気持ちの中でそれだけが真実。



ねぇ?小桜?



お願いだから、オレの隣から飛び立って行かないでよ。
そんな事をされたら、生きていけないから。
それくらい、キミの事が大好きだから…。


寝ても覚めても、キミの事が好きだから。
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