【完】触れたいのはキミの鼓動

「あーぁ。おっかねぇなぁ…」

「は?」

「いや。なんでもねーよ。お前、あとで俺んトコ来いよ。その辺の話色々詰めたいしな」

「…うん、分かった」



俺が触れても、神谷はちっとも嫌そうな顔をしない。
それどころか、凄く幸せそうな顔をしやがる。
頭ピカピカの天然女子が、なんとなく女に見える瞬間。



「神谷さ、お前、俺の事…」

「石井せんせー!」

「あ?おー。なんだお前らどーしたよ?」
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