【完】触れたいのはキミの鼓動

やっぱり、やっぱり私は…須賀が好き、なんだ。
だけど、須賀にはもう吉田さんがいるから。


…この気持ち、どこに向けたらいいの?


私はそのまま、教室には向かわずに、誰も使ってない音楽準備室へと足を向けてた。
ここは、私の学園内で一番落ち着く場所。
あの須賀でさえも知らない、穴場だ。
そこで私はじわりと浮かんだ涙を急いで拭いて深呼吸を繰り返した。

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