【完】触れたいのはキミの鼓動
なんか、もう。
このまま、石井ちゃんに包まれて思い切り流されて、甘やかされたいとか、思っちゃう私は。
ダメダメ過ぎるんだろうか?
「あーもー。考えんのやめよ」
須賀の事もちゃんと、自分の中で消化出来てないのに、こんなんじゃダメだ。
私はまたじんわりと沸いてきた涙をぐっと堪えて、教室からそっと出た。
あと数分で始業ベルが、鳴る。
そしたら、隣には須賀が…いるんだから。
しっかりしないと。
自分がブレてしまいそうだった。