【完】触れたいのはキミの鼓動
そういう俺に、小桜は恐る恐ると言った感じで振り向いて。
「て、てか、須賀?!いきなり人の背後に立たないでよ!ビビるじゃない!」
「…ごめんね?」
いつものように接してくれた小桜に少しだけホッとして素直に謝ると、小桜もすぐに謝ってくれる。
「…あ。…や…私も、ごめん」
なんか、ほんと嫌だな。
ここの所、なんだかんだとギクシャクしてる気がして。
小桜もそう感じているのか、あんまりオレと瞳を合わせてくれない。
それに、近頃小桜は何かに付けて石井ちゃんと一緒にいることが多くて。
聞きたい事が山積みになっていく。