【完】触れたいのはキミの鼓動

そして、数日後の席替えの日。
いつもくじ引き。
あいつの隣になれる確率は限りなく低い…今回は特にそう思う。
けど…また須賀の隣になあったら、気まずくてやっていけない。
…そう思いながらくじを引くと、一番後ろの窓際の席になった。



まぁ、いっか。


そう思って席に着くと後ろやって来たのは偶然にも美久の彼氏の中田くん。



「おー。神谷、よろしく!」

「うん。中田くんと一緒って珍しくない?初めてかぁ…よろしくね?」


そんな挨拶をしていると、背後から低い声がした。
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