星空シンデレラ
流星高校
「…まさか、同じクラスとは思わなかったよ」
「俺と沙良の絆パワーだな!」
まぁ、事情を知った教師が配慮してくれた結果だろう。正直ありがたいけど。
掲示板の前でクラス分けの票を見上げながら、私は転校先の流星高校の、慣れない制服を微調整していた。
紺色のブレザーに水色のワイシャツ、黒にブルーのギンガムチェックのネクタイ、似たような柄のリボン。
青を基調としたデザインの制服はすごく可愛らしくて、私もすぐに気に入った。
男子の制服もリボンがネクタイになって、スカートがスラックスになっている他は、私のデザインと似たようなものだ。
「教室は…3階か。うわっ、去年と同じ手は通用しないな…」
「手?」
「…部活の朝練ない日はギリギリまで寝てて、チャイムが鳴っている中を駆け抜けて教室に入る。去年は一階だったからできたんだけど…」
「大丈夫だよ、起こしてあげるから。何が何でも」
「ふ、不吉だ…」