星空シンデレラ
不意に顔を上げると、部屋の中は真っ暗だった。それに、他の部屋からの物音もしない。
…真夜中になるまで、眠ってしまっていたみたいだ。ごしごし目をこすりながらベッドから起き上がると、コンコン、と控えめなノックが聞こえた。
「…さーらー。起きてる〜…?」
「あ…起きてるよ。なぁに?」
…泣きすぎたせいで、顔がむくんで、目も腫れているのがいるのが鏡を見なくてもわかる。
こんな顔は誰にも見せたくないけど、だからと言って無視するわけにもいかないし。
私がそーっとドアを開けると、遼夏が心配そうに覗き込んでいて、私の顔を見るなりちょっと眉毛を八の字に下げた。
でも、すぐに明るい笑顔になる。
「今日はオムライスだよ。もう夜中になっちゃったけど、お腹が減ってるなら一緒に食べない?」
「えっと…」
正直、お腹は減っている。でも、まだこの食卓に加わる気が…みんなで仲よさげにご飯を食べているところに、加わる気が起きなかった。
「…ごめん、私はいいよ。お腹が減ったら行くから…」
「そっか…遠慮しなくていいからね。父さんも母さんも寝てるし、今なら俺しかいないから」
「あ…そうなんだ」
…ほんとは一人で食べたかったけど、それなら食べに行こうかな。
血の繋がりもない人に引き取ってもらっておいて顔も見せないのはあまりに恩知らずな気もするけど、今は誰にも会う気分じゃないから。
「…うん、じゃあ行くよ」
「ほんと?よかった…じゃあ温めておくから。足りなかったら言ってね。食べきれない時も言ってね!俺が食べたげるから」
「うん…ありがと」
…真夜中になるまで、眠ってしまっていたみたいだ。ごしごし目をこすりながらベッドから起き上がると、コンコン、と控えめなノックが聞こえた。
「…さーらー。起きてる〜…?」
「あ…起きてるよ。なぁに?」
…泣きすぎたせいで、顔がむくんで、目も腫れているのがいるのが鏡を見なくてもわかる。
こんな顔は誰にも見せたくないけど、だからと言って無視するわけにもいかないし。
私がそーっとドアを開けると、遼夏が心配そうに覗き込んでいて、私の顔を見るなりちょっと眉毛を八の字に下げた。
でも、すぐに明るい笑顔になる。
「今日はオムライスだよ。もう夜中になっちゃったけど、お腹が減ってるなら一緒に食べない?」
「えっと…」
正直、お腹は減っている。でも、まだこの食卓に加わる気が…みんなで仲よさげにご飯を食べているところに、加わる気が起きなかった。
「…ごめん、私はいいよ。お腹が減ったら行くから…」
「そっか…遠慮しなくていいからね。父さんも母さんも寝てるし、今なら俺しかいないから」
「あ…そうなんだ」
…ほんとは一人で食べたかったけど、それなら食べに行こうかな。
血の繋がりもない人に引き取ってもらっておいて顔も見せないのはあまりに恩知らずな気もするけど、今は誰にも会う気分じゃないから。
「…うん、じゃあ行くよ」
「ほんと?よかった…じゃあ温めておくから。足りなかったら言ってね。食べきれない時も言ってね!俺が食べたげるから」
「うん…ありがと」