秘密の恋 〜社長に恋して〜
瑞穂は、コツっと中に足を踏み入れた。

店員の綺麗な女性は優しい笑顔で
「いらっしゃいませ。」
と瑞穂に微笑んだ。

「こんな格好ですみません。実は、今日近くのホテルのレストランに行く予定だったんですが、急な雨で着替えたくても、家にも帰れなくて…。」
瑞穂はさも本当のような嘘をついた。

「そうだったんですね。大変でしたね。」
そう言った女性は、少し後ろの方に入って行くとしばらくして、タオルを持って戻ってきた。
「どうぞ。お使いください。」
その優しさに、瑞穂は少し心が温かくなった。
受け取ったタオルで髪と服を拭くと、瑞穂は店内を見渡した。
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