秘密の恋 〜社長に恋して〜
外観より広い店内には、色とりどり、形も様々な洋服が並んでいた。

しかし、瑞穂はさっき店頭で見たドレスがどうしても気になった。
上品な、ドレープの入ったサテン時のトップスに、黒のスリットの入ったタイトスカート。
いつもの瑞穂なら絶対に着ないテイストだった。

「あの…。あの飾ってあるドレス…試着してみてもいいですか?」

「もちろんです。どうぞ。少しお待ちくださいね。」
女性はトルソーからドレスを脱がすと、瑞穂をフィッティングルームへと案内した。

オーダーなどにも対応するためなのか、ショップの奥には6畳ほど部屋があった。
大きな鏡と、メイク台があり、明るい白い壁が印象的だった。

「お着替えが終わったらお呼びくださいね。」
そう声を掛けると、女性は扉を閉めた。

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