秘密の恋 〜社長に恋して〜
濡れてしまった服は、申し訳ないと、持っていたビニールに入れカバンに閉まった。

借りたタオルで体を拭きドレスに体を通した。

(- うん、悪くないな。)

ぴったりとしたラインだったが、いやらしすぎる事もないし、色気がない訳でもなかった。

「すみません。」
声を掛けると、先ほどの女性が現れた。

「いかがですか?」
そう言って、瑞穂を見た。
「とても、よくお似合いです。」

「ありがとうございます。これ、着ていきます。」
瑞穂はそう言うとニコッと微笑んだ。

「かしこまりました。お時間はまだ大丈夫ですか?」
優しい微笑みを浮かべた女性は時計をチラっと見た。

(- 特に約束もしてないし、時間はたっぷりある…。)

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