秘密の恋 〜社長に恋して〜
瑞穂はカバンから携帯を出すと、画面を見てハッとした。

【着信 高倉由幸】

時間は19時22分

(- 仕事…出ないとまずいか。)

意を決して瑞穂は画面をタッチすると、携帯を耳に当てた。

「笠井です。」

「笠井、大至急来てくれ!問題が起きた。」

「どこにですか?」
慌てた様子の由幸に、瑞穂も慌てて聞いた。

「ホテルのロビー。タクシー使っていいからすぐに来い!」
それだけ言うと、電話は切れた。

「な…に?いきなり。」
瑞穂は唖然として、電話を切った。

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