秘密の恋 〜社長に恋して〜
「ちょ…と、どこに行くんですか?」
瑞穂は訳がわからず、変な汗がでた。
繋がれた手がやたら熱く感じた。

「いいから来い。」

由幸はエレベーターに乗ると38のボタンを押した。
その階数に瑞穂は自分の予約をしたレストランを思い出した。

案内されるがまま、窓際の夜景の見える席に案内された。

慣れた様子で由幸はオーダーすると、瑞穂を見た。

「あ…の社長?仕事は?女の人ハズレだったんですか?」
瑞穂はおずおずと聞いた。

何を考えているか分からない瞳が瑞穂を捉えていた。

そこへ、ワインと前菜が運ばれてきた。
< 51 / 80 >

この作品をシェア

pagetop