秘密の恋 〜社長に恋して〜
呆然と立ちすくんで外を見る瑞穂の横に由幸は立った。

「きれいだな。」

「ハイ…。」
尚も、夜景に釘づけになっている瑞穂を由幸は見た。

「なあ、笠井。俺に言いたい事って何?」

「あ…。」
瑞穂はこの状況が全く飲み込めていなかったが、とりあえず、自分の言葉できちんと伝えて終わりにしたかった。

「何?」
漆黒の瞳を向けられ、瑞穂はゴクンと唾液を飲み込んだ。

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