秘密の恋 〜社長に恋して〜
「なあ、何?」
尚も追及をやめない由幸に、

「社長…あたし、ずっと…。好きです…。」
そこまで言うと、瑞穂は踵を返して、部屋を出ようとした。

そんな瑞穂の腕を優しく掴むと、そっと、由幸は自分の胸の中に押し込めた。

「…やっと、言った。」
由幸はクスッと笑い瑞穂を見下ろした。

「え…?」
意外な言葉に、瑞穂はポカンと由幸を見上げた。

「間抜けな顔。」
由幸はクスクス笑うと、そっと瑞穂にキスを落とした。

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