恋雪
放課後
  教室に忘れ物をしたことを思い出した私は、急いで教室に戻った。

 すると、誰もいないはずの教室に電気がついていた。
おそるおそる、教室をのぞいてみると、そこには2人の人影が見えた。

「ずっと、キミのことが好きでした。私と付き合ってください。」

どうやら私は、告白現場に遭遇してしまったらしい。
気まずいながらも、少し気になって相手の返事を待っていると、

「いいよ。」

と、聞き慣れた声が返ってきた。
その瞬間、涙がこぼれ出した。あの声があの人のものだとわかった瞬間、私は泣いていた。

私は失恋したのだ。

 この日以来、私は嘘をつくようになり、嘘を信じるようになった。
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