大学生になりたい
「…チナミ」
アヤノの優しい声
「わたしもね
この1年間チナミと一緒に過ごして
たくさんチナミのいいところ見つけることができたよ
生きてた頃は
辛いだけだった学校も
こんなにも素敵な出会いがあったんだって
もったいないことしたなぁ」
さらにアヤノは続ける
「チナミは
わたしが煩わしくて仕方なかった学校祭の準備も
ちゃんと真面目に行ってたよね
勉強しかできなかったわたしと違って
勉強以外の大切なことにもちゃんと向き合っていたね」
「うん…」
「わたしはそういう大切なことを軽んじてたから
その代償で大学生になれなかった
それだけのこと
チナミは本当に頑張った!
自信もって!
立派なお医者様になってよ!」