階段落ちたら異世界に落ちてました!
「エド、子どもたちありがとう。母様嬉しいわ。あなた達と安心して一緒に居られるわね!」

そう2人を撫でるとニコッとしていた。

「まどか、2人の名前はどうする?」

そう聞かれた。

サールーンでは子どもの名付けは夫婦で決めて良いのだがエドは私が決める様にと言ってくれた。

私のルーツを忘れたくなくて日本名にすると決めた。


「娘がサクラで息子はフブキよ。」

そう伝えると


「サクラとフブキか。サクラは木に咲く花だったな。」

何度か日本での思い出として好きなものを話していた。
だから覚えていたのだろう。

数十年前のここへ来た頃にエドにした話。


「忘れてなかったのね、ここでは見られない私の好きな花。」


「まどかが私に話してくれた好きなものは忘れていない。それにまどかに見せてもらったサクラは見事だった。あんな花の名前をもらえるのだから幸せだなサクラは。」
エドは記憶共有で見せた桜を覚えていたみたい。

そう言って撫でていると目を開けたサクラ。

サクラの瞳は私と同じ黒。
それを見てフブキを見ればフブキも目を開けている。

フブキの瞳はエドと同じ紫だ。


「ふふ、私たち2人の色を持ってきたのね。」

「そうだな。可愛いな2人とも。」


そう言って微笑みあってキスをした。
2人はまだ見えてないかな?
でも視線は感じつつ幸せに包まれました。


< 106 / 110 >

この作品をシェア

pagetop