階段落ちたら異世界に落ちてました!
「王様、いきなりはびっくりします。」


そう伝えると急に不機嫌な顔になった。
うわー、超絶美形の不機嫌顔は綺麗ゆえにかなり冷たい印象を受ける。
ちょっと怖いくらい。

なんで不機嫌になってしまったんだろう?


「エドだ!私の事はエドと呼んでくれ。エドアルドでは長かろう?」

なるほど、名前呼ばなかったから不機嫌になってしまったと・・・


なんてわかりやすく顔に出るんですか?
美形の表情変化が起こすこっちの心臓への負荷考えて欲しいよ。
異性にも慣れてないのに、初の異性との恋愛的触れ合いが超絶美形の王様って。
もたない、私もたない!!
しかし呼ばれるのを待っているので意を決して

「エド様?」

そう首を傾げて呼ぶと


「違う、エドだ。エドと呼んでおくれ、愛しいまどか。」

蕩けるような笑顔を向けられて、私の顔はまたまた真っ赤になってしまう。


「エド?で良いの?呼び捨てになんてしていいの?」

そう聞くと


「もちろんだ。私の愛しい番なのだから、身分など関係ない。だから私の事はきちんと名前で呼んでおくれ。」

そうしてまたもや蕩けそうな笑顔を浮かべているエド。


「エドアルド様、ではやはりまどか様はエドアルド様の番で間違いございませんね?」


ふぉ!?


うわーん、ローレンスさんが控えてるのすっかり頭から抜けてたよ。

人前で何ていう事してたんでしょうか。
穴掘って埋まりますから誰か埋めてくださいぃ。
< 38 / 110 >

この作品をシェア

pagetop