階段落ちたら異世界に落ちてました!
「そうなんですね。だから私はこの世界に来たんですね。」


でも、どうしてこんな美形な竜人のエドの相手が私なんだろう。
平凡な女子高生の私。
並んでいてもきっと番には見えない気がする。
どんな関係?って思われそうだよ。

そんな私が番でエドは良いのかな。


「まどか、何を考えている?何を思った?そなたの顔が曇るのは私には耐え難い。」

そう言って私を抱く腕に力を込めて抱き寄せて額を合わせながら頬を撫でてくれるエド。
そのナチュラルな触れ合いにもドキドキしつつ


「えっとね、エドは凄く綺麗でしょう?私はそんなエドから比べたらすっごく普通なの。綺麗じゃないし、可愛くない。まだ子どもだし、そんなんでエドの番で大丈夫かなって思って・・・」
言いながらエドから額を外して俯いてしまう。
こんな美形なエドの番になるなんて自信が無い。


「まどか、番とは理屈や美醜等で選ぶのでは無い。魂の結び付きなのだ。まどかは私と出逢ってどう思った?何を思った?」


エドを見て思った事・・・
とにかく美しい事に衝撃を受けた。
え?美しさに一目惚れ?とも言えるだろうか?

分からない。


「見たこともないくらいの美しい人が居る。こんなに綺麗な人が王様なんだってとにかくビックリしてた。あと、ちゃんと顔を見て話せるかな?って思ったよ。」
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