階段落ちたら異世界に落ちてました!
「なぜ、顔を見て話せるか不安になったのだ?」


そう、問われて

「あまりにも綺麗でドキドキして、ちゃんと話せるのか心配になって・・・」


そう言うとエドの顔が一気に安堵して笑顔になった。

「では、まどか。なぜドキドキするのだ?」

「それはエドがとっても綺麗だから。こんな綺麗な人と話すのは初めてで緊張して。自分がどう見えるのか、どう思われるのか不安で。どうしたらいいか分からない緊張に訳分からなくて。今もちょっとどうしたらいいか分からない・・・」


「まどかは私にどう思われるか心配していたのだな?まどかとしては私にどう思われたかったのだろう?」

エドにどう思われたかったか?
分からない、けど・・・

「嫌われたくないとは思っていました。」

「初対面の王様だものな。分かった。私はまどかを愛しく思っているがまどかの気持ちはまだ分からぬのだな。では私はまどかに愛される努力をしよう。」


いま、何って言いました?
愛される努力をするって?

つまり・・・

「まどか、私はまどかに愛されるべく努力を惜しまない。愛される為には私の愛を惜しみなくまどかに伝えよう。そのためにもまどかにはこの王宮への滞在を願う。」

これ、どうにもならないよね。
逃げられるわけないし。

「分かりました。お世話になります。」


こうして私は王宮の住人になる事が決まったのだった。




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