階段落ちたら異世界に落ちてました!
そんな会議中の次の話題は感染症についてだった。


「兎人族と鼠人族の領内で流行り病が始まりました。ほかの領内でも起こる可能性は高いので各々対策を怠るべからず。」


流行り病とはこれいかに?


「ちなみに症状は?」


私が初めて会議中に発言してので族長の皆さんは驚いているようだ。

「まどか?何かあったか?」


「流行り病が気になって。それは最悪死者など出ますか?流行り病に罹った人はどうしてますか?」


聞くと

「王妃様、たまに間に合わず死者が出てしまうこともありますが大体は王宮に連絡して治癒術が使える竜人族の方に来て頂いて治していただきます。」
そうアクアさんが答える


「アクアと俺の所は流行り病に罹りやすい。人が多いのと子どもの数が多いからだ。流行り病の症状は高熱、倦怠感、関節痛などだ。」


それ、思いっきりインフルエンザだと思うのですが。


「でしたら、発症したらまず発症者との接触は避ける。子供の集まる施設は一つのクラスに10人以上の患者が出たら3日程お休みにします。」

「王妃様?」


「この流行り病は飛沫感染します。季節的にも一定の寒くて乾燥した季節に毎回流行るのでしょう?」


「えぇ、そうですわ。」


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