【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
□沙耶side■
「……シカトされてる、あんたは知らないかもだけど、暗黙の了解で彼らはみんなのものってことになってんの」
「好きでも我慢してるんだから、近づかないでよ」
お昼休み。
貴重な時間に呼び出されて、なにかと思えば、三度の飯より下らないこと。
「はっ、何の努力もせずに、“みんなのもの”ですかい。あいつらがどんな性格かも知らないくせに、そんなの、見た目でキャアキャア言ってるだけじゃん?特別視しないで、話しかければ?こんな、時間無駄遣いに人を巻き込むんだったらさ」
本気で迷惑な話である。
「……っっ、うるさい!あんたなんかっ!!!」
自分で言うのもなんだが、言い争いで、今まで私は負けたことがない。
そのせいで大抵、最後には相手が怒ってしまい、下記のことが起こる。
水あび、ビンタ、泣き落とし、睨み付け。
……正直、どれも効かないのだが。
兄が兄であるからゆえか、大したことがない限り、私は泣くことはない。
考えてみれば、もう、数年、泣いていない気がする。
人前で泣くのが、嫌なのだ。
弱味を見せているみたいで。
そんな中で唯一、泣ける相手の柚香は特別な存在。
ぶっちゃけると、この今の状況は私にとって大変めんどうくさく、どうでもいいことである。
「……シカトされてる、あんたは知らないかもだけど、暗黙の了解で彼らはみんなのものってことになってんの」
「好きでも我慢してるんだから、近づかないでよ」
お昼休み。
貴重な時間に呼び出されて、なにかと思えば、三度の飯より下らないこと。
「はっ、何の努力もせずに、“みんなのもの”ですかい。あいつらがどんな性格かも知らないくせに、そんなの、見た目でキャアキャア言ってるだけじゃん?特別視しないで、話しかければ?こんな、時間無駄遣いに人を巻き込むんだったらさ」
本気で迷惑な話である。
「……っっ、うるさい!あんたなんかっ!!!」
自分で言うのもなんだが、言い争いで、今まで私は負けたことがない。
そのせいで大抵、最後には相手が怒ってしまい、下記のことが起こる。
水あび、ビンタ、泣き落とし、睨み付け。
……正直、どれも効かないのだが。
兄が兄であるからゆえか、大したことがない限り、私は泣くことはない。
考えてみれば、もう、数年、泣いていない気がする。
人前で泣くのが、嫌なのだ。
弱味を見せているみたいで。
そんな中で唯一、泣ける相手の柚香は特別な存在。
ぶっちゃけると、この今の状況は私にとって大変めんどうくさく、どうでもいいことである。