【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「……は?」
心底、不思議そうな相馬。
「つか、何でだ?」
何故か、なんて、理由は決まってる。
「物理攻撃が効かないからに決まってるじゃん?」
相手が幽霊なら、殴る前に通り抜けるではないか。
「心霊話とかを聞くのは、良いの。ただ、じゃあ、実際に行ってみましょう!が、ダメ。面倒くさいし」
私の言葉に絶句した相馬は、息をつく。
「……お前らしい、理由だな」
「……でしょ?」
普通の返答だと思うのに、彼はなんでこんな顔をしているのだろうか。