【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「これが、話したいことなんだよ。沙耶」
「は……?」
未だ、聞いたことがない相馬の真剣な声。
「話したいことが、これって……どういうこと?」
逆に、怖い。
「……少し、長くなるが……聞けるか?沙耶以外……柚香や真姫も」
「別に、良いけど……そんなに重いわけ?」
確認するような声音は、彼ではなく。
彼以外のなにか。
柚香が、訝しげに尋ねれば。
「いや、柚香のは重くない。重いのは……沙耶と真姫位だ。紗夜華、夕梨も重いが……もう、二人は知っているからな」
と、相馬は言う。
「私と真姫が?なんでよ?」
「……体が弱いだろう。それが、お前らの罪」
「はあ?」
「俺らを裏切った、罪だよ」
……意味が、全くわからなかった。
これから話される内容すらも、非現実的で。
到底、信じられるものではなかった。