【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
天然なのか、クルクルとした長い髪。
(私と同じように腰ぐらいまであるし…)
パッチリとした瞳は、愛嬌を感じる。
女子力の塊みたいな女の子は、色素が薄めの茶色い瞳を柔らかく曲げ、微笑む。
――私なんかのために、わざわざ、ありがとうございます。黒橋さん。
彼女のために関わらない方がいいなんて、朝まであった考えは、今は全くない。
儚いイメージがある彼女は、お母さんに似ていた。