【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
言っている意味がわかっている男たちは、全力で首を振り、わかっていない男たちは首を傾げた。
「ちゃーんと、教えておいてあげてね?」
その中で、トップとも言える男に再び、微笑むと。
「ああ…」
若干、ビビりながら、彼はうなずく。
「じゃ、見逃すのは、これが最後ね」
夏翠ともう一人の女の子に手招きして、沙耶は図書室を出る。
「待てっ…!」
すると、何も知らない可哀想な男が、沙耶に駆け寄ってきた。