【完】☆真実の“愛”―見つけた、愛―1
「…っもう、自分の配下ぐらい、ちゃんと止めてよ」
駆け寄ってきた男の顔面スレスレに足を近づけ…足先で男の頬を優しく叩く。
「命知らずな行動はダメだよー?」
そこに駆け寄ってきたトップ。
「おい、お前も覚えとけ。こいつに逆らっても、良いことはねぇ」
ちょっと、待て。
なんだ、その言い方。
「あんたたちが下劣な行為をやめればいいんでしょうが。私が悪いみたいに言ってるけどさ、レイプって、クズのすることでしょ?誇り高い、翡翠の下っ端なら、そのぐらいの礼儀ぐらいちゃんとしなさいな」
「あ゛!?」
苛立ったのか、男が叫ぶ。
「おい!」
それをトップが止めようとするけれど、止まる気配はなく。
「…統率力ないわけ?」
オブラートに包むことなく言えば、トップは押し黙った。