1つの花に捧げたい





体育館に全校生徒が並び、その数があまりに多いことに驚いた。





「思ったより生徒多いね?」






「まぁ人気がある学校って聞いてたから仕方ないわよ」






新入生代表の挨拶が終わって、次は在校生代表の挨拶で一人のイケメン男子が壇上に上がる。






《新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。私、2年の藤波秋羅と申します。皆様をこの学園で歓迎出来ること、心よりお喜び申し上げます。》






ドクン…





…なんて綺麗な挨拶する人なんだだろう。
もっと気楽な感じに言うと思っていたけれど言葉使いと立ち振舞い、表情がとても美しく見えた。






「みゆっあの人よあの人が秋羅様!!」




後ろにいた咲野が慌てて指をさす方には在校生代表の人だった。




「はっ!嘘ぉぉっ!?」



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